8日目 — 2008.8.6

宿の支払いでもめる

7時半に起床。8時に食堂に朝食を食べにいく。朝食時間真っ只中という感じだった。最初の説明では8時半からって聞いたけれど、一体何時からオープンしているのか、最後までわからなかった。部屋の掃除といい、謎の多いリゾートであった。まあ、このRainforest Resortは値段も手頃で、時間的に余裕を持って日程を組んできたわたしたちにとっては身の丈の合ったリゾートだったと思う。旅行代理店のおっちゃんも親切だったし。
荷物をまとめ、8時50分にレセプション前にいく。そしてチェックアウトの料金でもめる。1泊RM180でチェックインのときに2泊分RM360を先払いした、だから残金はRM360と往復のバス・ボート代RM320のはずであった。紙にその2つの数字が書いてあったからてっきりそれを請求されるのだと思い、帰りのバスの会社は何だ、としつこく聞く。しかし、最終的に、わからない、といわれて、RM320を請求される。何がどうなっているかわからないのはこっちの方だ。RM360も損してるけどいいのかい? と思いつつ、あれだけいっても伝わらなかったんだからとあきらめて、RM320を払った。念のため、わたしの予約メールにコピーをもらった。
わたしが会計でもめている間に、LBKの船着き場への送迎バンは行ってしまったらしく、戻ってくるのを待つことになる。待っている間も、お金が合わないことをぶつぶつ繰り返すわたしにK氏はいいじゃない安かったんだからという。でも問題は払う額が少ないことではなくて、ボートでクアラテンベリンに着いてからの交通手段が未定だっていうことだ。NKSのバスに乗ってもいいけれど、チャイナタウン行きなのだ。チャイナタウンだと、今夜の宿を取ってあるブキッビンタンまで遠い。公共交通機関だと乗り変えが必要だし、バスは大荷物では乗りたくない。タクシーは交渉するのが面倒だ。そんなことを考えつつ、送迎バンに乗り込み、LBKへ向かう。

コケッコーの脇を再度通る

くねくねした道を通り、ホステルの敷地を横切り、LBKに一番近い坂から河原に下りる。途中、思い出したくないコケッコー事件があった草むらの横を通る。今日はあんなことにならないように朝から水分を控えている。しかも帰りの方が下りだから少し早く着くというじゃないか。
帰りのボートは先着順であった。行きにクアラテンベリンでお姉さんが書いてくれた予約表をカウンターに出した。わたしが支払いでもめていたせいでかなり最後の方になってしまったよう。気長に待つ覚悟を決めていたら、ちょうど2つ席が空いて誰も乗らないようで、近くに座っていたわたしたちに乗るか? ってお声がかかった。乗りますとも。荷物を渡して、いざ出発。
行きと変わらない風景が延々と続く。変わったところといえば、雨が降って水かさが増えて目線が高くなったことだ。途中、野良牛がまたいたけれど、同じ場所にいるから、きっとあれば放牧されているんだろう、って話になる。水牛の群れが見えたところの辺りで、前から伝言が伝わってきた。どうやらボートを止めてほしいらしい。そして、前を見ると水牛。水牛を撮りたいからボートを止めるんだな、と勝手に連想して、そのことを操縦しているおじさんに伝える。ボートは止まったけれど、意図が違ったらしく、前から男性が大きな声で何か叫んだ。そしてボートは岸に寄って停まった。女性2人がボートを降りて河原を草むらへ歩いていく。どうやらトイレにいきたから、ボートを止めてくれ、っていうことらしい。伝言ゲームはわたしのところで大きく意味を変えちゃったんだね。っていうか、行きにあんなに苦しい思いをしなくてもわたしもこうすればよかったんだ、と脱力。女性1人が草むらに入ろうとするとピギーって泣き声が。野生動物だ。女性は場所を変え、恐る恐る草むらに入っていった。そして何事もなかったようにボートが動き出す。
午前中の風は思っていた以上に涼しく、自分のパーカーを着てもまだ寒い。K氏のジャージも借り、バスタオルを羽織るがまだ寒い。今思えば、風を引いていただけだったんだと思う。11時半前にクアラテンベリンに到着。

クアラテンベリンにて

船着き場から階段を上がる。行きは怖くてここすらビビっていたけれど、帰りは大丈夫だ。階段をあがったところで、Rainforest Resortの係のお姉さんがわたしの名前を書いた紙を持って立っていた。でも微妙に間違っていて、テレビアニメの女性キャラクターの名前になっていたけどご愛敬。
Rainforest Resortのお姉さんに着いていて事務所に入ると、お姉さんいきなり携帯でどこかに電話をかける。そしてその電話をわたしに渡すのだ。ええ! びっくりしながら、電話を受け取って話を聞いてみた。なんとか理解したのは、朝の会計で間違えたこと、追加でRM360をうちのスタッフ(お姉さん)に支払ってほしいということ。そうだよね、だからあれだけおかしいっていったのに! ボートの上でも気になってずっと考えていたから、スッキリした感じ。お姉さんにRM360を払った。今度は帰りのバスもちゃんと手配してくれていた。行きに予約が入ってなかったPing Anchorageのバスだ。クランプラザかホテルイスタナに着く。よかった。
バスの出発は12時半だというので、食堂で昼食を摂っていると、Rainforest Resortのお姉さんが呼びに来た。どうやらゆっくり昼食を食べ過ぎたらしい。トイレにいってから、バスに乗り込む。ジャングルリベンジでどうでしょう班が乗っていたのと同じバス。

クアラルンプールへ

12時半クアラテンベリンを出発。行きのバンとは違うルートを取っている。しかしこのバス見かけはいいけれどエンジンが小さいのか上りになると走っているのか走ってないのかわからないくらいの速度になる。K氏は行きのバンの方が座席は狭かったけど快適だったという。
途中サービスエリアで休憩をして、また走り出す。カジノで有名なゲンディン・ハイランドを通り過ぎる辺りで事故を目撃。どうやら車が谷に落ちたらしい。この辺りはカーブも多くてスピード出し過ぎたら怖いかも。
やはり冷房が効きすぎて寒い。乗客の1人が寒いから温度を上げてくれっていったけれど、添乗員さんはあなた一人の意見じゃ変えられないわ、みたいな返事。みんな寒いって思ってるって。
ペトロナスツインタワーが見えてきてクアラルンプール市内へ入った。

クランプラザから歩く

少しの渋滞があったけれど、3時半にはクランプラザに到着。ブキッビンタンまでモノレールに乗ろうか迷ったけれど、プラットフォームまでの階段もきついので、1駅なので歩いて向かうことにした。しかし、歩道に段差が多くてスーツケースを転がして歩くのはきつい。
午後4時前、今日の宿、Seasons View Hotelに到着。受付の人はわたしが前回宿泊したときと違って事務的な人だった。部屋は覚悟していたけれど、狭い。
少し休んでから、Lot10のISETANにおみやげを買いに行くことにする。職場の人に配るおみやげ。いろいろみて、結局1つ1つ包みになっているから、とドリアンチョコとメロンチョコを購入。K氏も何やら買っていたが、この頃から熱が出始めたらしく、頭が朦朧としてきた。

あさこん風邪を引く

宿に帰ってからも収まる気配はなく、K氏は水分を取った方がいいとポカリスエットの粉末をミネラルウォーターに溶かしてくれる。それを飲み干し、今夜の夕飯のことを考えながら、うとうと。
目が覚めたら8時を回ってた。今日は、アロー通りの屋台でローカルな料理を楽しもうと思っていたのだけれど、この頭のふらふらはどうにもならない。こういう時に屋台とかでご飯を食べたら、たぶんいいことは起こらないと思って、結局ホテルのレストランで食事を摂る。
K氏はラムのステーキを注文。わたしはおかゆとサラダとマンゴージュースにした。ビタミンを摂らねば。幸い食欲はあったので完食し、ポカリスウェットに変身してしまったので水が足りないので、買いにいくことに。K氏は一人で行くといったけれど、大した距離じゃないので付いていくことにした。以前雑貨屋があったところは他の店になっていて、30mくらい離れたセブンイレブンの下にある雑貨屋に入る。以前セブンイレブンで買った水がまずかったからだ。クアラタハンで買っていたSea Masterが売っていたので2本購入。2本でRM3。安い! でもわたしたちがレジに並んでいるとき、何か店主ともめ事があったらしく、請求書を持った男が店主に殴りかかろうとしていた。こわ。 窓ありの部屋にしたのはいいけれど、アロー通りは夜中まで騒がしい街であった。窓なしの方が明らかに静かである。窓ありと静けさのどちらを取るかはあなた次第。

朝食

代わり映えのしない朝食。

LBK

LBKのフローティングレストラン。クアラタハンのフローティングレストラン群の一番端にある。NKSの事務所もある。

さよならクアラタハン

さよなら、クアラタハン。タマンヌガラ。

野良牛

野良牛。でも行きと同じ場所にいたから、放牧されているのかも。

水牛

伝言ゲームで間違えて一番近くで見た水牛。

クアラテンベリン

クアラテンベリンのジェティに到着。

昼食

クアラテンベリンで食べた昼食。

帰りのバス

クアラテンベリンからのバス。「ジャングルリベンジ」のときと同じ内装。

交通事故

ゲンディン・ハイランドのあたりで目の当たりにした交通事故。谷に車が落ちちゃったらしい。

ホテル・シーズンズ・ビュー

アロー通りの今夜のホテル、ホテル・シーズンズ・ビュー。

夕食

夕食。風邪を引いたのでおかゆ。

Sea Master

この旅で大変お世話になったミネラルウォーター、Sea Master。水にうるさいK氏はこれが気に入ったよう。