1日目 — 2008.7.30

成田までが遠い

荷物はいつものスーツケース1つと貴重品を入れる肩掛けのバック、そして今回のメインはジャングルということで、リュックサック。わたしは荷物を3つ以上にわけると何かしら忘れるので、この3つにまとめておいた。
出発前、軽いカメラの三脚が欲しくなって近くの電気屋さんにいったけれど、小さいのは高さが足りず、大きいのは500g以上もあり、わたしの要望に合わなかった。家に昔、父が買った三脚があったので探し出して重さを量ってみたら480gだった。買わなくてよかった。三脚をトランクに詰めて、母が最寄駅まで送ってくれるというので、ホコリをかぶっている車を洗車した。
最寄り駅から余裕を持って1本前の電車に乗った。新宿までも長くて途中で飽きてしまって、マレーシア人の夫を持つCちゃんや今回一緒に旅をするK氏にメールを打ったりしてなんとか間を持たす。わたしが電車に乗って1時間経った頃、K氏はセントレア(中部国際空港)に着いたらしく、ANAのおねえさんは親切だったけれど残念だった、これから温泉に入るだの、なにやら優雅にリゾートしているようなメールが届く。うらやましか。わたしはまだ2時間電車に揺られ続けるんだよ。この差はなに?

成田空港第1旅客ターミナル

新宿から山手線、日暮里から京成線に乗り換え、やっと成田空港第1ターミナルに着く。パスポート見せて入場。売店で明治のキャラメルを非常食用に買う。お腹が空いたけれど、以前アンコールワットにいったときに食べたジェラート屋さんで何か食べようと思って我慢。4階のチェックインカウンターへ向かう。
今回は事前にネットでチェックインしておいたので、ANAのマイレージカードをかざして、荷物を預けるだけなのだけれど、指定されたFカウンタに行くと、すごい人の数。間違えたのではないかと思い、引き返して案内板を見てみるけれど、やっぱり間違ってない。列に並んでやっと案内係のいるところまでたどり着く。行き先を聞かれたので、「スマートeチェックインでシンガポールまで」というと、長蛇の列をショートカットして荷物を預けられた。どうやら上海行きのチェックインで大混雑のようだ。北京オリンピックの影響か?

K氏と待ち合わせ

K氏がそろそろ成田に到着する時刻だけれど、連絡なし。飛行機が遅れているのかも、と勝手に思い込み、空腹に耐え切れず食べ物を探してショッピングモールをうろうろ。そして、ジェラート屋さんは第2ターミナルだったということを思い出し、もうマックでいいかと思ったとき、携帯が震えて3通メールが同時に入ってきた。やばい。K氏は先程までわたしがいた大混雑のFカウンター近くにいるらしい。申し訳ないが、ショッピングモールまで来てもらって、マックで腹ごしらえ。そのくせ、出国検査が混むかも、とK氏を急かして席を立つ。

ペットボトルは持ち込めません

出国検査はさらっとすんじゃってあっという間だった。取り越し苦労でよかったよ。でも手荷物検査で100ml以上の液体、ジェル、クリームなんかが持ち込めないらしく、せっかく持ってきた水のペットボトルを捨てました。電車の中でちょっと飲んだだけなのにな。
制限エリア内で水を買うけれど、500mlが普通に150円して消費税分安くならないのでがっかり。
お土産にタバコを買うっていうK氏にこれからいく国はシンガポールで、タバコを持ち込むのはすごい関税がかかることを説明。帰りのシンガポールのチャンギ国際空港にマイルドセブンが売ってるといいね。
そんなこんなをしていると搭乗時間が迫ってきて、搭乗口D45に移動。K氏がセントレアで発券してもらった搭乗券にはD54って書いてあって、もし待ち合わせに失敗していたら大変なことになっていたかもしれない、と思った。
みなさん、搭乗口にすごい列を作っているけれど、あせったって変わらないから、ベンチに腰掛けて待つ。最後のほうに搭乗したら、もう新聞はもらえなかった。ブンブンで必要かと思って確保しておきたかったんだけれどね。

機上の不幸に見舞われる

何事も起こらず定刻に離陸。シートベルトサインが消えたら、アテンダントの方々がドリンクとおつまみを配ってくれた。シャンパンとおつまみ片手のK氏を記念撮影。これが不幸の始まりとは知らずに。
わたしは地上を見下ろして、日本列島が見れない、って怒っていたんだけれど、以前A列に座って日本列島がきれいに見れたのは、台北経由でベトナムにいったときだと思い出した。微妙にルートが違うらしい。残念。
そしてそれまではしゃいでいたK氏が無言になり、何も写っていない座席前の個人モニターをしきりに覗き込んでいる。「どうかしたの?」と訊くと、一瞬ためらってからK氏は答えた。「歯が欠けた」と。どうやらおつまみのナッツで歯が欠けたらしい。悪いと思ったが、K氏に降りかかった不幸を笑わずにはいられなかった。「欠けた歯はどうしたの?」という問いに「飲み込んじゃったみたい。なんか硬いのがあったんだよね」
ひとしきり笑って、治療費をどこから捻出しよう、と心配するK氏に、出発前に掛けてきた旅行保険の契約書を読んでなんとか保険が下りないか見てみたが、帰国後の歯科疾患は対象外らしい。
この事件以来、この旅でK氏がよく歯を磨くようになったのは言わずもがな。

シンガポール空港から出る方法

歯が欠けたK氏は幸い痛みはないらしく隣で気持ちよさそうに眠っていたが、わたしはシンガポール入国が気になっていた。まず、シンガポール入国書類を書こうと、地球の歩き方を見てみたが、何を書くかは説明してあるけれど、記入例がなくいまいちわからないので、ANAの機内コンテンツの説明を見ながら記入。すごく丁寧な説明でよくわかった。K氏の分もパスポート番号と自署以外の部分は埋めておいた。
それから、ついでにANAの機内コンテンツのシンガポール入国案内を見る。そしてそこに出てきた情報に振り回されることになる。
シンガポール到着予定時刻は現地時間23時30分なので、MRTという空港まで乗り入れている列車は終わってしまっている。そこでタクシーで空港を出ようと思っていたのだけれど、なんと深夜は5割増らしい。地球の歩き方も割増とは書いてあったけれど、まさか5割増とは。多分ホテルまでS$15からS$20かかるから、多く見積もったらS$30もかかるじゃない! だったらリムジンタクシーの方が安いんじゃない? とかいろいろ考え始めてしまった。
空港からの出方は大きく分けると5つある。MRT、タクシー、リムジンタクシー、バス、ホテルまで送ってくれるエアポートシャトルサービス。MRTは時間的にアウト。バスはよほど乗り慣れていないと無理だろう。そしてタクシーはこの時間かなり並ぶ。お金的にエアポートシャトルサービスがエコノミー。でも、深夜だと待ち時間がかかることがあると旅行記で読んだので迷う。くーすか寝ているK氏の隣で、うぉーってひとりで頭を抱えていたのだけれど、目覚めたK氏の入国カードを記入させつつ、今まで調べたことを話すと「エアポートシャトルサービスでいいんじゃない? 安いし」と一言。まあ、時間がかかるようだったら、リムジンタクシー→タクシーと選択肢を変えていけばいいか、ということでわたしの憂いは解消。

シンガポール到着

飛行機はほぼ定刻どおりにチャンギ国際空港に到着した。
入国検査もすんなり、荷物もすぐにピックアップできた。とりあえず、両替。荷物受け取りの近くの両替所でやったからレートがよくないかもしれないけれど、並んでなかったから2万5千円をシンガポールドルに替えた。S$312になる。K氏もおこづかい程度、5千円を両替。K氏曰く少し日本よりレートがいいという。
関税をくぐって外へ。わたしはうろ覚えでエアポートシャトルサービスの受け付けに向かっていたのだけれど、向かっていた先はどうやら、ホテル案内所だったらしい。あらら。K氏に促されエアポートシャトルサービスの受付へ。欧米人らしき男性が1人受け付けをしていた。その後ろに並ぶ。
「Summer View Hotel」というと、いけるよ、といわれ、1人S$9だという。安い。(深夜料金で昼間より少し高い。)お金を払ったら、あっちのベンチでちょっと待ってて、といわれたような気がしたので、ベンチの方にいこうとすると、K氏が外じゃない? という。えっ、外? と思いつつ、自信を持ってベンチだとはいえない英語力しか持ち合わせていなかったので、辺りを見回すと、前に受け付けしてた欧米人の男性がピンクのベンチに座って待っていた。たぶんここだよ、っていって座る。でも本当にここでいいのか気になって、エアポートシャトルサービスの受付を見ていると、4人組の欧米人がやってきて、お金を払ってこちらにやってきた。よしよし、ここでいいらしい。安心して写真でも撮るか、って思った瞬間に、エアポートシャトルサービスの運転手らしき人がやってきて、荷物を持って外へ出ろっていう。受付の写真も撮りたかったな。

エアポートシャトルバスで予想以上に順調

エアポートシャトルバスに乗り込むと、Tarminal 2 で1人欧米人の女の子をピックアップして、市内へ向かう。高速の窓から、今年4月にオープンしたばかりのシンガポールフライヤーが見えてちょっと興奮。
ブギスに宿をとったわたしたちは一番最初に降ろされるのではないかと、市街地へ降りて気がついた。案の定、ホテルの前に泊まって「Summer View Hotel」と運転手のおじさんにいわれる。お礼をいってバスを降りて、チェックイン。
今回の旅行でこのホテルだけ旅行代理店を通して予約したので、印刷したホテルクーポンを見せる。パスポートを見せろっていうので提示した。K氏も一緒に提示したら、1人分でいい、ってそっけなくいわれる。K氏ちょっと落ち込む。
部屋は一番上の角部屋。お世辞にも広いとはいえなかったけれど、きれいに掃除してあったし、テレビも液晶になってた。
この時点で12時半。シンガポールの陸地に降り立ってから1時間でホテルに来られたことになる。あまりにすんなり行き過ぎて、拍子抜けしていたわたしは、何度も「順調すぎる」と部屋の隅でいっていたけれど、K氏は「そんなもんじゃない」とあまり真剣にとりあってくれない。
風呂に入って、さっそく洗濯して就寝。

日暮里

日暮里で京成に乗り換え。ホームは工事中。すでに疲れています。

成田空港第1ターミナル

成田空港第1ターミナル到着。

Fカウンター

Fカウンターは大混雑。

ハンバーガー

マックのハンバーガーで腹ごしらえ。並んだレジが悪くて、前のおばさんがもめてて時間がかかった。

ANAの飛行機

乗るANAの飛行機。

雲

陸地が見えないとぼやいていたが、もくもくの雲がきれいでご満悦。

シンガポールの明かり

K氏のテンションを一気にさげたおつまみ。

機内食

機内食。わたしは魚。K氏はポーク。

ハーゲンダッツ

デザートのハーゲンダッツ。あまりに冷えて固すぎて、プラスチックのスプーンを折りました。恥ずかしい。代わりのスプーンを頼んだら、金属のスプーンを持ってきてくれました。

チャンギ国際空港ターミナル1

チャンギ国際空港ターミナル1に到着。よく考えたら、空港を自力で出るのは初めてで、ドキドキして写真どころじゃなかった。

シンガポールフライヤー

ブレブレだけれど、高速から見えたシンガポールフライヤー。今年4月にオープン。なんでも黒川紀章が設計したとか。

エアポートシャトルサービス

安くて早かったエアポートシャトルサービス。