第4日目 — 2001.3.6

小樽、吹雪

ホテルのバイキングで朝食をとってから小樽へ出かける。小樽へは札幌から電車で45分くらい。小樽へは普通快速で向かった。札幌は快晴とまではいかないけど曇りだったのに小樽へ着いたら吹雪いていた。そしてとてつもなく寒い。話に聞いていたとおり北海道の人は雪で傘はさしていない。吹雪だとさしているだけじゃまだしね。でも帽子をかぶっているんだよ。これが大事。頭が寒い。ちえはコートにフードがついてそれをかぶっていたけど、わたしのコートには着いてない。しかもマフラーもいらないと思って札幌のコインロッカーの中に入れてきてしまった。頭にマフラーを巻いたらまだ寒さをしのげたのに。
とにかくまず、小樽の運河に向かう。ついたところで写真を撮ってもらうのに頼んだ人はなんとロシア人だった。ちょっとびっくり。よくテレビで見る毛皮の円筒形の帽子をかぶっていた。やっぱり帽子って意味あるんだ、と改めて感じだ。
運河沿いの倉庫が改装されていろいろなお店に変わっている。アンティーク品を集めたお店なんかもあってなかなかおもしろかった。調味料入れがかわいかったけど値段が高かったのであきらめる。運河沿いを歩いているととてつもなくおなかが痛くなった。どうやらあまりの寒さでおなかが下ってしまったらしい。途中のコンビニに駆け込んでトイレを借りてそして使い捨てカイロを購入しておなかに前からと背中から貼り付ける。でもミニカイロしか売ってなかったのがちょっと悲しかった。大きいのをど〜んと張りたかったのに。
北一硝子のお店に入ってキャンドルライトを購入。ここはいろんなガラス製品があって見ているだけでおもしろい。それから、オルゴール堂に向かう。さすがは名所。こんな吹雪なのに結構な人がいる。ちえはオルゴールを買っていた。

イクラ丼

そして遅いお昼を食べようとイクラ丼が食べられるお店を探す。色内大通りとかでイクラ丼を見てみても結構な値段で、ちょっと尻込みしていた。ちえが持っていたガイドブックに書いてあった比較的安いお店に向かっていたのだけれど、寿司屋通りを歩いていると、魚屋さんの奥で丼ものを安く食べさせてくれるお店があって、二人でここにしよっかといってそこに入った。ちえは800円でほっけ付きのイクラ丼を、わたしはどうしてもウニも食べたかったので1500円のイクラウニ丼を注文した。出てきたのをみたらどう考えてもイクラ丼の方がお得だった。そうなんといってもほっけがおいしいのだ。ちえにもらって食べたけどわたしもほっけ付きのどんぶりにすればよかったと少し後悔。相席になったカップルはこれまたおもしろい人たちで、今日北海道に来たらしいのだけれど、前の日にケンカをして二人で寝坊して飛行機に乗り遅れたそうだ。ツアーだったから旅行会社に電話したら、自腹で飛行機に乗ってツアーに合流するか、ツアー代丸投げするかのどちらかだと言われて、意見が分かれてまたケンカをしたらしい。結局飛行機に乗って北海道に来たけど、エアドゥとかの飛行機はいっぱいで結局ANAで来たっていていた。しかもまだツアーに合流できていないらしい。でも小樽でのんびりイクラ丼を食べている二人は結構お似合いなんじゃないかと思った。
なんだかんだしていたら小樽を発つタイムリミット3時45分が近くなってきた。でもわたしがどうしてもタラバガニがおみやげに買いたかったので、北斗星の一番遅いのに空席があったらそれに買えてもらおうとJR小樽駅のみどりの窓口に行く。すると2段ならんではダメだけど、バラバラなら取れるという。迷ったけれど、ちえが帰りに、学校の実験で仙台に派遣されている彼氏のところに会いにいくから仙台で降りるというので、分かれていてもいいか、と思って19時25分札幌発の北斗星4号に変更した。これで2時間ほど時間に余裕ができたので、駅の近くの三角市場でタラバガニを買うことにした。

カニ

三角市場の入り口ですぐにおばちゃんに呼び止められた。買わなくてもいいから、話だけでも聞いていって、という。なんだろう、っておもって聞いていたら、タラバガニの見分け方を教えてくれた。甲羅の真ん中のところの突起が6つならタラバガニ、4つなら見かけはにているアブラガニというものらしい。それだけは覚えていって、と言われる。なんでだろう〜と思いながら、市場に入っていくつかの店を見たけどこれだけは言われるのだ。理由はこうらしい、市場の一番下の店がアブラガニをタラバガニと言って売っているらしい。しかも、それがばれるとアブラガニはタラバガニより高級でうち以外の店では扱わない、と客をだまして売っているらしい。あるお店のおじさんはそんな店が同じ市場に入っていることが恥ずかしいと言っていた。タラバガニよりアブラガニが安いのは、タラバガニが海の深いところに生息しており成長が遅いのに比べて、アブラガニは浅いところに住んでいるので成長が早く捕獲しやすいのだという。また、ホテルのタラバガニ食べ放題などはほとんどタラバガニではなく、アブラガニであると言っていた。甲羅がついていればわかるけど足だけになったら見分けようがないもんね。
タラバガニは一番最後に寄った店で買うことにした。その理由はわたしは試食しなかったんだけど、ちえが試食して口に入れた瞬間においしい! っていったから。なんか一番おいしそうに見えた。タラバガニ1杯3000円、箱代600円、送料1820円。宅急便の日にち指定でTの誕生日の午前中にTの家に届けてもらうようにした。こんなところで絵はがきを送るために住所を聞いていたのが役に立つなんて。

三たび札幌へ、そして北斗星

少し早めに小樽を出て札幌に向かう。札幌の駅でおみやげを買う。北海道といえばやっぱり白い恋人。あと小田原の祖母のところに寄る用事があったので、手土産に昆布を購入。そのついでにおみやげ屋さんで段ボールをもらってもう必要のないものを詰めた。履いてきた靴とか。駅裏のコンビニで宅配便を出して、駅弁を購入。お茶はコンビニで買った十六茶。列車に乗る。駅のコンコースではほたて弁当は売り切れだったんだけど、北斗星の停まっているホームの売店では売っていた。悲しい。結局次においしそうだった石狩弁当と購入。
席が離れていたので荷物を置いて着替えたらすぐにロビーカーに集合してご飯を食べた。さすがに疲れてるし、ちえは仙台に7時前に到着なので早めに就寝した。

バイキング

ホテルバイキングの朝食。カリカリベーコンがおいしかった。

小樽・吹雪

とにかく寒かった小樽の吹雪。

運河倉庫

運河沿いの倉庫群。飲食店や雑貨屋さんがいっぱい入っている。

オルゴール堂

ちえのリクエストで寄ったオルゴール堂。

ウニイクラ丼

ウニもどうしても食べたくて、2色丼にした。けど、イクラ丼の方がホッケもついてかなりお得だった。

三角市場

小樽駅すぐ横の三角市場。水産物から乾物、野菜などの生鮮食品まで。

タラバガニ

おみやげで買ったタラバガニ。うまかった。

いしかり弁当

札幌の駅で買った駅弁。