13日目 — 2006.1.8

やっぱり電話がかけられない?

ランカウイ2日目。
今日は午後から待望のマングローブカヤックツアーなので体力を温存させなければなりません。けれど、長旅の疲れが出始めたのか何となく体がだるい。なのでカヤックツアーまでのんびりすることにしました。そうここはリゾートせかせか観光するために来たんじゃないんだよ。
遅い朝食を摂った後、プールサイドに出てみるともうほとんどのベンチは予約済みのタオルが置いてある。これはわたしも早くせねば、とプールの向こう側の日陰に空いているベンチを発見。そして、マットレスを持ってきてそこに引き、Cママから頂戴したバスタオルを置いて場所取り。それから、部屋に戻ってプールに入るつもりはなかったけれど、水着に着替えて日焼け止めを塗ってプールサイドへ。
その前にスパの予約をいれなければと思い、部屋から電話をかけてみるも外に繋がらない。日本のホテルとかだとゼロ発信だけれど、ゼロを押すとレセプションに繋がってしまう。外に電話がかけたいって片言の英語でいったら、英語でしゃべってください、って言われる。一応英語のつもりなんだけど……。なんか今まで泊まってたホテルと明らかにフロントの対応が違う。なんだかこのホテルに予約を入れたことをなんとなく後悔し始めた。まあ、英語がしゃべれないわたしがいけないんだけどさ。
フロント横に公衆電話があったことを思い出し、ロビーまで行く。しかし公衆電話はカードのみでコインは受け付けてくれない。フロントにテレホンカードはあるか訊いてみたら、売り切れたとのこと。外への電話のかけ方をきいたけれど、通じず外でテレフォンカードを売っているお店を教えてくれた。まあ、いいや、電話がかけられれば。なんとかテレフォンカードを入手し電話をかけ、無事スパの予約をした。わたしは2時間半のコースにしようと思っていたのだけれど、2時間45分のコースだと全身になるらしくそちらをお願いした。明日の3時にロビーに迎えに来てくれるらしい。ちなみにスパの予約は日本語です。
テレフォンカードはRM10だったけれどほとんど度数は減らなかったから、無事にランカウイに着いたことをM夫妻に報告しようとジョホールのM宅に電話してみた。Mくんのお母さんが出て英語と日本語とマレー語をごちゃ混ぜでしゃべって、わかったのは、CとMはもうシンガポールに発ったということ。そうか、ちょっと残念。
やっとプールサイドに落ち着いてぼ〜っとしてみる。

マングローブ・カヤックツアー出発

1時半を回ったので部屋に戻った。昼食はアロースターの水曜マーケットで買ったパンケーキとMくんのお母さんがおみやげに持たせてくれたオレンジ。意外にボリュームがあって今日も食べきれない。明日に持ち越しか。
3時5分前ロビーに行く。するとそれらしき人が何人か。迎えのドライバーが声をかけてきた。どうやらここで待ってればいいらしい。
3時ちょっと過ぎ。舟乗り場へ向けて出発。アセアニア・ホテルからはOL2人組とカップル2組とわたしの7人が参加。舟乗り場までは30分ほど。そして着くと他のホテルからも参加者がいて全部で15人でマングローブ・カヤックツアーに出発。
まずは舟で魚の養殖場まで行く。この舟大丈夫? っていうような木の舟だったけれど、波もないから大丈夫らしい。舟に乗って森の中の川をボートで進んでると、『水曜どうでしょう』の「マレーシアジャングル探検」のタマン・ネガラに行く途中みたい、と思ってしまう。養殖場までは10分くらい。養殖場につくと準備をしている間に養殖場の魚を見学。鉄砲魚がパンを落として食べるのとかを見て時間を潰す。ライフジャケットを着用し養殖場で軽くカヤックの漕ぎ方を習う。右手の手首の返し方がポイントみたい。わたし以外の皆さんはペアでの参加なので、2人乗りのカヤックに乗る。わたしはひとり乗りのカヤック。ひとりで漕ぎきれるか不安。

マングローブの森、深くへ

まずは養殖場から川幅が広いところをカヤックを漕いで練習。漕ぐのに力がいるけれど、1人乗りの方がこまわりが効くみたい。前進とバックの仕方を覚える。カヤックに乗ったらなんとなく『水曜どうでしょう』の「ユーコン川160キロ」を思い出してしまった。まああれはカヌーだったけど、確か2人乗りだと前がエンジンで後ろが舵取りだったよね。まあ1人だから関係ないけど。
しばらく広いところで漕いで練習。そして鷲の餌づけ。十数羽もの鷲が空を旋回する姿は圧巻。ランカウイの「ラン」は鷲という意味。そういえば、ジェティのそばにもバカでかい鷲の像があった。
そこから再び舟に乗り込んで、マングローブの密林の入り口までいく。再びカヤックに乗り、細い水路のマングローブの森をカヤックで進む。さっきまで練習していたところと違い、水路が狭いのでマングローブの木の根とかにぶつかりそうになる。っていうか、何度か衝突した。
何度もいうけどランカウイの目的は「癒し」。マングローブの森でマイナス・イオンをいっぱい浴びて癒されるはずだったんだけど、実際はカヤック漕ぐので精一杯。初めはスイスイ漕いでたんだけど、最後の方になるともうダメで最後はへとへと。2人乗りなら交互に漕ぐこともできたんだろうけど、わたしは一人乗り。自分の力で漕ぐしかないのだ。マングローブの森ではサルや獲物を飲み込んでノドが膨れてるヘビとかが見られた。

マレー料理と夜光虫

カヤックで森を回った後は、初めの養殖場でマレー料理を食べる。ロティーと焼き魚とエビ、ナシゴレンなんかのマレー料理。ランカウイは島だけあって魚介類があるのは新鮮だった。始めにロティーが出てきたんだけれど、それを右手だけで食べてたら、マレー人はそういうふうに食べるんだって見本みたいにされたときはちょっと恥ずかしかった。たった2週間しかいないのにそういう習慣が知らず知らずに身に付いてるのね。もう面倒だから最後まで手で食べたけど。
食事の時に向かいに座っていたのは、同じホテルのカップル。女の子がぶす〜っとしてるから、険悪なカップルだなと思っていたけれど、思い切って話しかけてみたら意外に気さくでびっくりした。そして、わたしが「boold type B」っていうTシャツを着ていたのでB型なのかずっと訊きたかったとのこと。どうやら、その女の子はB型らしい。B型と聞いて険悪な雰囲気に見えたのも合点がいった。マイペースなんだね、きっと。ちなみにTシャツは濡れるからと思ってパジャマにしてるのを着てきただけ。
帰りもボートに乗って舟乗り場まで、月明かりだけの闇の中を進む。手を水の中に入れるとキラキラと光る。夜光虫が光を発しているのだ。見上げると日本で見るよりたくさんの星が輝いていた。舟の進行方向にはオリオン座が日本とは違う角度で夜空に浮かんでいた。

朝食

ホテルの朝食。バイキング。オムレツか目玉焼きをその場で焼いてくれる。

アセアニア・ホテル

ランカウイ1大きいプールが自慢のアセアニア・ホテル。

公衆電話

公衆電話。電話会社ごとに公衆電話があり、テレホンカードもその会社のものしか使えない。

プールサイド

プールサイドでくつろぐ。

小舟

マングローブ・カヤックツアー。マングローブの森を小舟で進む。

茶色い道

マングローブ。満ち潮の時、葉っぱがあるとこまで水面が上場する。

鷲の餌付け。

鷲の餌付け。

カヤック

カヤックでマングローブの森を進む。

マレー料理

水面に浮いてる養殖場でマレーの家庭料理をいただく。