7日目 — 2006.1.2

マラッカ観光

マラッカ1日目。
9時起床。朝食はバイキング形式。このホテル新聞のサービスがつく。英語の新聞をもらったけれど、見出しくらいしかわからないわな。
身支度を整えて10時過ぎホテルを出発。この1週間ネットに触れない生活をしていたので、ネットがしたくなり観光地に行く前にネットカフェに行こうと決める。日本で事前に調べたところによると、ホテルのあるブンガ・ラヤ通りにネットカフェがあるはず。午前早かったためかどこの店もシャッターが閉まったまま、どこにネットカフェがあるかもわからないまま、Public Bank のある交差点に出てしまった。地図をもう一度確認し、とにかくマラッカの中心地オランダ広場に行こうと思って歩き始める。
オランダ広場到着。スタダイズに入る気にはなれず、その裏にある丘に登ることにする。その上にあるのが、セント・ポール教会。あのフランシスコ・ザビエルの像もある。日本人の団体の後ろで話を聞いたところによると、日本に着いたときには病気で髪の毛が抜けてしまっているけれど、この像はマラッカにいたときの元気なフランシスコ・ザビエルだから、髪の毛がふさふさなのだそう。今にも崩れ落ちそうなセント・ポール教会の中には何枚かの石碑があり、説明文も添えてあったけど、マレー語と英語なのでちんぷんかんぷん。 セント・ポール教会の裏の階段を下るとサンチャゴ砦に出る。オランダ軍との戦いに備えるためにポルトガル軍が造った砦だそうだ。人気の撮影スポットらしく、写真を撮るため人がとぎれるのに結構待つ。そして、独立宣言記念館の前で旗がはためく瞬間を待っていたけれど、いつまで経っても風が吹かないのであきらめて、マコタ・パレードというショッピングセンターへ行ってみる。ここはいわゆるショッピングセンターで日本でも手に入りそうなものがたくさん。でもふら〜と入った BODY SHOP でなぜか口紅買っちゃった。RM30。日本で買うよりちょっと安い。ちなみに同じマコタ・パレード内の他の雑貨屋さんで口紅の値段を見てみるとRM6とか。なるほど、高級品なのね。

チキンライス

コタ・ティンギで食べたチキンライスのおいしさが忘れられず、今日の昼食もチキンライスにする。なにやらマラッカのチキンライスはご飯が丸いというじゃないか。しかし、わたしが入ったのは、ブンガ・ラヤ通りにあるホーカーズのチキンライス屋さんで普通のご飯とライスだった。ここのホーカーズは4店もチキンライス屋さんがあって、選び放題。わたしは無難に一番の人気店に並んでみた。味はまあまあ。ホーカーズは座ると主が飲み物の注文を取りに来る。何を頼んでいいかわからなかったので、前に座っている人が飲んでいるのにした。要は真似っこ。
水を買って、ぶらぶら歩いていると、さっき見つからなかったインターネットカフェを発見。早速入ってみる。なかではネットゲームをしている少年が何人か。奥に座っている主人に声をかけ、ネット開始。回線速度は良好。ただこのお店ディスプレイが800×600なのがきつかった。日本語への入力切り替えがわからず、お店の人にきいたけれど、親切に教えてくれた。自分のサイトに書き込みして、他のサイトも巡回。日中の一番暑い時間ネットカフェにて過ごす。こう書くとすごく有意義みたいだけれど、やってることは日本と変わらないのよね。
このネットカフェで出発前から迷っていたランカウイからシンガポールへの移動手段をもう一度検討。ランカウイからエア・アジアに乗ってクアラルンプール、そこからキャンセル待ちのシャトル便にてシンガポールという手段を見つけてしまったから。シンガポールでせめてマーライオンとラッフルズ・ホテルくらいみたいなぁ、って思ったから。エア・アジアは午前便があり、それに乗ると12:45にクアラルンプール国際空港到着。シャトル便が待ったとしても15時台のには乗れるだろう。すると16時半にはシンガポール。すこしシンガポール滞在が長くなる。それがダメでもKLセントラルにゆきそこから昼間のマレー鉄道を堪能するのもよし。それにも乗り遅れたら、クアラルンプール鉄道駅からシンガポール行きのVIPバスが出ているので、その日のうちにシンガポールにつくのは可能。でも結局この日も結論が出ないまま、観光の続きをすることにする。

チャイナ・タウン

Public Bank のある交差点からマラッカ川沿いに真新しい遊歩道が伸びでいる。この道がなかなかよくて、以後わたしはここばかり通ることになる。この道を通ってオランダ広場までいき、そこから橋を渡ってチャイナタウンへ。まずはババ・ニョニャ・ヘリテージへ。わたしが外観の写真を撮っているとおっさんに声をかけられる。ちょっとしゃべったらタクシーでチャイナタウンを案内するという。なのですぐに断って、ババ・ニョニャ・ヘリテージの中へ。英語のツアーに紛れ込んで見て回ったけれど、ほとんど何を説明しているかわかりません。それにここ、撮影禁止。ガイドブックの知識によると、華人の男性とマレー人の女性が結婚して独特の文化が生まれその総称がババ・ニョニャらしい(かなりはしょってます)。つまりはミックスね。室内の調度品は何世紀のどこどこのものとかいってかなり高級っぽい。家の造りは間口が狭く奥が長いウナギの寝床ふう。そして真ん中に中庭がある。これって日本の町屋に共通するものがあるよね。細長い土地で快適に暮らそうと思うと明かり取りと換気の観点から中庭がベストなんだろうね。
カンポン・クリン・モスクを自前のスカーフを頭に巻いて見学。七分袖を着ていたのでドレスコードにも一応ひっかからないはず。寺院をひとつ見て次はカンポン・フル・モスクへ。夕方のお祈り時間になってアラビア語のお祈りの放送が始まったので、ここは外から見るだけにしておいた。次は香林寺へ。ここは2階へ上がると見晴らしがよかった。勝手に上がっていいのかわからないけれど。そしてチェン・フン・テン寺院へ。ここはさっきの香林寺より派手。
これで一通りチャイナタウンは回ったことになる。けっこうコンパクトにまとまってるなぁ、っていうのが印象。チャイナタウンにあまり感心が持てないのはたぶん上海に行ってるからだろうなぁ。

セント・ポールの丘で粘る

マラッカで見たかったもののひとつは夕日。沢木耕太郎の『深夜特急』の第1便に描かれている。気になって旅行前に読んだくらい。でも今日は曇り。それでも万が一と思ってもう一度、セント・ポールの丘に登って海側を眺めてみた。これまで1週間マレーシアにいて、だいたい7時過ぎに日が沈むのはわかっている。6時半くらいから粘ってみたけれど、雲が多すぎる。すると絵を描いて売っているおっちゃんが話かけてきて、夕日をみるなら今日はダメだ、明日来いという。明日はクアラルンプールに行かなくてはならないというと、じゃあ、しょうがないね、という感じ。このおっちゃんのすごいところはわたしが日本人であることを一発で当てたこと。今まで、友達のチャイニーズに似ているだの、中国語で話しかけられたり、日本人と見られていないと思っていたのでこれにはびっくりした。このおっちゃんがおもしろい人で、観光できたと思われるシンガポール人はその話術にはまっていた。

うまかったフライド・オイスター

例の道を通り一度ホテルに戻りシャワーを浴びて、夕食に出かける。今日の目的はニョニャ料理。マレー風にアレンジされた中華料理でマラッカの名物だ。あらかじめ目をつけていたお店はブルドック・カフェというお店でルネッサンス・マラッカ・ホテルのすぐ北にある。そこを目指してGo! しかし、歩けど歩けど、お店に着かない。どう考えても繁華街から外れてしまったよう。夜だしちょっと怖いな、と思って引き返すとだいぶ手前にお目当ての店があった。けれどクローズド。なんと長期休暇中らしい。あぁぁぁ〜。当てが外れた。
今からニョニャ料理を求めてチャイナタウンまで行く気もせず、ホテルの周りをうろうろしていると、昼食を食べたホーカーズの前に人だかりができている。しかもいいにおい付きで。これが、フライド・オイスターの屋台か。よし。今夜のメニューはこれだ。しばらく眺めてどんな風に注文するのか、値段はいくらか様子を見てみた。どうやら、数を指定して出来上がるのを待つらしい。1人前RM3みたい。勇気を持って1歩踏みだし、指で1と示してみた。そして、空いている椅子に座った。すると屋台のおにいちゃんがそこで食べるのか? みたいな感じで聞いてきたので大きく「うん」と頷いた。このフライド・オイスター店、大人気らしく3回転目にやっとわたしのところにも回ってきた。ボリュームも申し分なくそして文句なくおいしい。カキがふんわりと卵で綴じられているのが美味。これはおすすめです。
ホテルに帰って、ビタミンが足りないような気がしたので、Mくんのお母さんに持たされたオレンジを2つほど食べた。これで栄養的にもOKでしょ。

朝食

朝食。バイキング。牛乳だと思って SOYA MILK というのを飲んでみたら豆乳だった。

オランダ広場

オランダ広場。時間が早かったからか、トライショーの客引きはひどくなかった。

セント・ポール教会

髪がふさふさのフランシスコ・ザビエル像とセント・ポール教会。

レッド de ハッスル

セント・ポール教会を見ていたら、「レッド de ハッスル」とカタカナで書かれたTシャツを着ている人を発見。英語圏に英語のプリントTシャツを着ていったらこんな風に目に映るんだろうか。

サンチャゴ砦

サンチャゴ砦。撮影スポットらしく人が途絶えるのにしばらく時間がかかる。

独立宣言記念館

独立宣言記念館。もうちょっと風が吹いてくれたら旗がきれいに撮れたのに。

チキンライス

ホーカーズで食べたチキンライス。

ババ・ニョニャ・ヘリテージ

ババ・ニョニャ・ヘリテージ。

カンポン・クリン・モスク

カンポン・クリン・モスク。

チェン・フン・テン寺院

きらびやかなチェン・フン・テン寺院。旧正月が近いとあってにぎやかだった。

夕日

セント・ポールの丘からの夕日。雲間からちらりとしか見えなかった。残念。

フライド・オイスター

すごくおいしかったフライドオイスターの屋台のおじさん。