6日目 — 2004.7.4

チャオプラヤ川エクスプレス・ボート

今日はバンコク市内観光。まずはBTSを乗り次ぎサパーン・タークシンへ向かう。そこからエクスプレス・ボートで王宮周辺まで行くという計画だ。
ドアボーイに荷物を預け、ホテルを出ようとしたところでBTSなら裏口が近いと教えられる。裏口を出るとそこは公園、プロンボン駅も嘘のように近い。こんな抜け道があるとは! 昨日は夜が遅くて公園が閉まっていたて気が付かなかったのだ。サヤームで乗り次ぎサパーン・タークシンへ。左奥の出口を出るとエクスプレスボートの乗り場。待つこと10分ボートがやってきた。チャオプラヤ川を北上。込んでいて座れなかったけど、川風が気持ちいい。調べたところではサートーンからター・ティアンまでは1ゾーン6Bのはずだったが、8Bと言われる。あれ?
BTSもエクスプレス・ボートも停車場には番号が降ってあるので、タイ語がわからなくても降りるところの番号さえ覚えていれば大丈夫。エクスプレス・ボートはサートーンが中心で北上がN1、N2〜で南下がS1〜という具合。BTSの場合はサヤームが中心で同じく北上がN、南下がS、西行きがW、東行きがEという具合。ちなみにわたしたちがエクスプレス・ボートを降りるター・ティアンはN8。

ワット・アルン、ワット・ポー

ター・ティアンから対岸のワット・アルンまでは渡し船 2B。
ワット・アルンは別名暁の寺と呼ばれている。陶器の破片を使った細かい装飾が施された白い塔。4年前に来たときはちょうど修復工事中で足場が組んであり、こんなきれいなところだとは思わなかった。しかも、人が逮捕されてたりとかしていたので怖い思い出しかなかった。だからまた来られてよかった。
渡し船でまたター・ティアンへ戻り、歩いてワット・ポーへ。ここは黄金に輝く大寝釈迦像で有名。さらりと見学して、王宮の壁際をぐるりと周って、次の目的地王宮へと向かう。

ワット・プラケオ、王宮

ここはエメラルド寺院として有名。本堂にエメラルドの仏像を奉ってあるからというが、仏像の材質はエメラルドではなくヒスイらしい。入場料は200B、結構高い。ビルマ様式、タイ様式、カンボジア様式で建てられた3つの塔とか、壁画とアンコール・ワットの模型とかいろいろ見所がある。ただ残念だったのが修理の工事をあちらこちらでしていたこと。
そして王宮へ、本来は見学コースで中に入れるようだが、今日は王宮で行事があるようでしまっていた。エメラルド寺院、王宮はタイ人にとっても観光スポットらしく、中学生くらいの女の子5〜6人の団体から写真を撮ってくれるように頼まれたりした。外観から王宮を観て、出口近くの軽食店で冷えたココナツミルクを飲む。これが今日の昼ご飯になりそう。

TAXI、渋滞

次の目的地はチャトチャック市場。土日しか開いていないマーケットでウィークエンド・マーケットとも呼ばれている。問題はまたタクシーを拾ってBTSの駅まで行かなくてはならないということ。特に王宮周辺では悪質な客引きが多くなるべく流れているタクシーを拾うこととガイドブックにも注意が載っていたからだ。王宮の入り口付近をうろうろしてトゥクトゥクのおじさんに声をかけられたのを無視しながら、わたしたちが思いついたのは王宮までの観光客をおろしたタクシーに乗ろうということ。うまいこと1台捕まえて、ここから一番近いBTSの駅だと思われるサヤームまで頼む。日曜の午後ということで道はどこも渋滞。とくにこれからわたしたちが向かおうとしているサヤームは街の中心であり、渋滞がひどいらしい。で、着いたところはサヤームの1つ先の駅ラーチャテウィ駅。どうやら道が混んでいるので、BTSの駅ならどこでもいいか、みたいなことを途中で訊いていたときみが教えてくれる。ラーチャテウィ駅からチャトチャック市場の最寄り駅、モッチート駅へ向かう。

迷宮市場チャトチャック

モッチート駅からマーケットへ向かう道はすごい人。だれもかれもウィークエンド・マーケットに向かうらしかった。とにかくすごい本当に迷路のような市場。活気と人の多さに圧倒される。わたしのここでの目的はかわいい赤いシェードのランプを買うこと。トランクがもう少し大きかったら、お土産をもっと買うことも考えるんだけどね。
まず足を止めたのは手作りのポーチ屋さん。ゾウのパッチワークが気に入ったらしくまとめて数個きみはお買い上げ。次、革製品で何かいいものがあったらと思って店をのぞくが、大きさ的にあまりいいものがなくあきらめる。ロウソク屋さんをのぞいてアジアンチックな花の入ったロウソクをきみに続きわたしも購入。置物屋さんで犬のペン立てをきみが買う。そして、角にあった照明屋さんで念願の赤いシェードのランプを購入。わたしはこれを買えて大変満足。チャトチャック市場に来たかいがありました。
そしてきみがパパとママにお土産を探す。きみはゾウの付いたストラップが欲しいらしくて探し回ってようやくあった1件で買いそうになったが、銀らしく値段が高かった。あきらめて他を見て回るけど、なかなかいいのがなくて、結局さっきの店に戻ることになったのだが、それが大変。一体自分がどこを歩いてきたのかわからないのだ。その周辺をぐるぐる回って、あきらめていたとき、きみが「ここ通った!」といって、路地を右に回るとさっきの雑貨屋さん発見!すごい記憶力。わたしは方向も道もぐちゃぐちゃだよ。そしてめでたくご両親用にストラップを手に入れた。
わたしは照明を手に入れて大満足、きみも一通りのお土産を仕入れたので、予定より早めだけれど引き上げることにした。ウィークエンド・マーケットを見るには1日かかるらしいけど、タイの市場の雰囲気を味あうには2時間くらいあれば十分かも。あとでマップで確かめると、2時間でわたしたちが回ったのは、1/3程度だけだったみたい。

地下鉄一番乗り!?

BTSに載ろうとモッチート駅に向かって歩いていると地下鉄の駅を発見! 開通したての地下鉄にどうしても乗りたかったわたしはきみに頼んで遠回りだけれど地下鉄とBTSを乗り継いで、またMBKに向かうことにする。通常料金は14B〜36Bかかるところを開業記念価格全区間10Bで乗れるらしい。
切符は黒いコイン型のチップを改札にかざす形。中にはICチップでも入っているんだろうか? ホームには転落防止対策でドアが付いている。きょろきょろしながらホームで電車を待っていると、きみがつぶやいた。地下鉄に乗るだけでこんなにうれしそうな顔をされても、と。
そして、来た電車は超満員。でも乗るしかないでしょう。タイの地下鉄の駅は一駅一駅カラー決まっているらしい。これなら同じ外見になりがちな地下鉄も、慣れてくれば一瞬でどこの駅かわかる。そして、チャトチャック公園駅から9つめのスクンピット駅に到着。ここでBTSと乗り換えができる。黒いコインを入れて改札を出るとBTSと叫んでいる係員がいた。たぶん乗り換えはあっちといっているんだろう。

再び、MBK

BTSをサヤームで乗り継ぎナショナルスタジアム駅で降りる。まず、昨日気になっていたサンダルを購入。しかも今日からセールらしく 10% off になっていた。ラッキー。再びTOKYUのスーパーできみが足りないものを買い足していた。
ピックアップまで3時間半の5時半、おなかがすいたので何か食べようということになって、きみの提案で今日もタイスキを食べることにする。そして店も昨日と同じMKに入る。コカやカントンに行ってみたい気もしなくななかったけれど、近い店が一番。今日は慣れた調子で注文して、わたしは氷り抜きのオレンジジュースにしてもらった。食事をしていると混んできて6時を過ぎるころには店の前に席を待つ人ができはじめた。タイスキを食べる決断がもう少し遅かったら、店に来てすぐは食べられなかったかもしれない。
タイスキは早くておいしくておなかいっぱいになっても2人で 400B しない。きみは甘辛のタレが相当気に入ったらしい。
BTSに載ろうと TOKYU との連絡通路へ向かうと、なぜか通行止め。どうやら王様が下の道を通るので一時的に閉鎖しているらしい。王宮休刊といい今回の通行止めといいなんだか王様と一緒にバンコクを回っているみたい。どれくらい通行止めが続くのがわからないし、ピックアップの時間も気になるので、遠回りをしてBTSの駅まで向かった。階段を何度も上り下りしてBTSの駅にやっと付いたら、なんともう通行止めは解除されていた。本当に一時的なことだったらしい。ホテルの隣のベンチャシリ公園がまだ開いていることを願いながらBTSに乗り込む。

さようなら、バンコク

8時にピックアップを受け、ドン・ムアン国際空港へ向かう。そして、ワッチャイリンさんに心配をかけたことを詫びる。そしてワッチャイリンさんは、最後に「コープンカ」という。あれ? と思った。それまでわたしはありがとうを「コープクン」だと思っていたんだけど、どうやら間違っていたらしい。アユタヤの渡し船で自転車を運ぶのに手伝ってくれた中学生たちにも「コープクン」と言っていたよ。ああ、通じてなかったのね。間違った発音するくらいなら、英語でサンキューって言った方が通じたのね。
そして、出国手続きをして、きみは残りの120バーツを使い切るために免税店で物色を始めた。こちらの第2ターミナルは長距離線が多いらしく、免税店の品揃えも高級志向。市場では120Bあれば結構買い物できたのだけれど、ここでは何も買えない。やっと買えるものを見つけ出して、雑貨と絵はがきをきみは購入。搭乗を待っているときに機内で飲む水を買いにいったきみ。しかし残り70Bでは水すら買えなかったらしい。バンコク市内のコンビニでは水が8B程度で買えていたのを考えると相当高い。まあ、銘柄はエビアンだったらしいけど。
搭乗したジャンボ機、席は2階だった。はじめてだったのでちょっとびっくり。離陸後しばらくすると軽いドリンクとマフィンが出てきた。パンフレットにはマフィンを書いてあったのだけれど、どう見てもマドレーヌ。
深夜便ということで、3列横になって寝たりしている。わたしは寝にくくて結局一睡もでないまま朝焼けを見ることになる。

BTS切符売り場

BTS の券売機。行き先のゾーンを選択してからお金を入れるのは、上海の地下鉄と一緒。

チャオプラヤ川

エクスプレス・ボートでチャオプラヤ川を王宮目指して北上中。

看板

エクスプレス・ボートの停車場には番号が振ってあるのでタイ語が読めなくても安心。

ワット・アルン

ワット・アルン。とにかく細工が細かい!

立ち入り禁止

ワット・アルンは昔(たぶん修復工事前まで)は中段まで登れていたのだけれど今は立ち入り禁止。

足だけ

ワット・ポーの世界一大きい寝釈迦像の足だけ。

3つの塔

ワット・プラケオの塔。左からタイ様式、ビルマ様式、カンボジア様式。

ココナッツミルク

きみ念願の冷えたココナッツミルク。今日の昼ご飯はこれ。

チャトチャック市場

チャトチャック市場の照明屋さんから。ものの多さと人の多さと通路の狭さにはまるかも。

地下鉄!

開通したてのタイの地下鉄。デルタ地帯だから地盤が緩く地下鉄を敷設するのは大変だったよう。

タイスキ

昨日と同じ MK のタイスキ。具は若干変わってるんだけど写真に撮ったらわからない。

合掌ドナルド

タイのマクドナルドのドナルドは 98% 合掌している。by トリビアの泉

夜のドムアン空港

夜のドムアン国際空港。さよならバンコク。