ぼやき

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先日「Mac OS X El Capitanからもe-Tax(確定申告)できそう」の記事にて OS X El Capitan 10.11 でも e-Tax できそうだと書いたのですが、実際にできるか試してみました。

初めに書いてしまうと Max OS X El Capitan 10.11 では NTT コミュニケーションズの IC カードリーダライタ「SCR3310-NTTCom」を使うにはドライバーのインストールが必要でした。Yosemite まではドライバーをインストールすると厄介なことになっていたのですが、El Capitan から変わったようです。

by カエレバ

Mac にインストールするのは下記です。

  1. Smart Card Services
    IC カードの中身を読み取る機能を Mac に追加する。マイナンバーの個人カードの場合は不要。
  2. Java for Mac OS X (Version 8 Update 73)
    e-Tax の送信や住基カードを読み取るソフトを動かすのに必要
  3. 利用者クライアントソフト Ver 3
    住民基本台帳カードの中身を読み込んだり、パスワードを変更するソフト(Java が必要。)
  4. IC カードリーダー(SCR3310-NTTCom)のドライバー
    El Capitan ではインストールが必要。インストールには SIP を停止する必要がある。
  5. ルート証明書
    e-Tax の送信元と受取先が正しいか確認するためのもの

Smart Card Services のインストール

Smart Card Services をインストールすることで、Mac で IC カード(住基カード)の中身を読み込む機能を追加します。
→Mac OS Forge:SmartCard Services installers

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マイナンバーの個人カードの場合は Smart Card Services のインストールは不要です。なお去年住基カードで e-Tax を行って Smart Card Services をインストールしている場合はアンインストールが推奨されています。
→公的個人認証サービス:SmartcardServices(JPKI.tokend)をアンインストールする方法を教えてください。

対応 OS の Smart Card Services のインストーラーをダウンロードします。

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どの機能をインストールするか聞かれます。「JPKI Tokend [5000]」がインストールされていれば、e-Tax はできそうな気がしましが、デフォルトのままインストールしました。

Java for Mac OS X のインストール

e-Tax 関係は Java をインストールしないと動きません。Oracle のページから Java の最新版 Java for Mac OS X (Version 8 Update 73) をダウンロードしてインストールしました。

Java のインストーラーがダウンロードできなくて四苦八苦したのですが、現在はダウンロードできるようになっています。
Javaのインストーラーがダウンロードできない【解決済み】

下記のリンクからダウンロードできます。
→Oracle:無料 Java のダウンロード

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「利用者クライアントソフト Ver 3」のインストール

公的個人認証サービスを使うためのソフトです。要は住基カードの IC チップの中に入っている電子証明書を読み出したり書き込んだりするために必要なソフトです。具体的には、自分の証明書を見たり、パスワードを変更したりできるそうです。ダウンロードは下記から。OS X El Capitan (10.11) の対応はうたわれていませんが、Java で動くソフトなので問題ないと思われます。

→公的個人認証サービス:利用者クライアントソフトのダウンロード Macintoshをご利用の方

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インストールが成功すると「アプリケーション/ユーティリティ/公的個人認証サービス」の中に 6 つのソフトがインストールされます。

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IC カードリーダーを Mac に接続して住民基本台帳カードを差し込み「JPKI 利用者ソフト.app」を起動します。

20160218_6.png

「自分の証明証」を見てみましたが、以下のようなエラーが出ました。

20160218_7.png

「エラーが発生しました。
IC カードリーダーに接続できません。(jp.go.jpki.appli.JPKIUserCertException…….(343)>)」

「動作確認」を行うと「SCardConnect NG」と表示されます。

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これは IC カードにカードかうまく刺さっていなかったり、ドライバーがインストールされていないと起こるようです。
→公的個人認証サービス:動作を確認した時のエラーについて

IC カードリーダーの USB を抜いてみたり、Mac を再起動してみたり、いろいろ試行錯誤しましたがどうにもならず、結局ドライバーをインストールすることで解決しました。

SCR3310-NTTCom ではなく SCR331CL-NTTCom ならば、ドライバーをインストールすることなく、e-Tax が可能なようです。
→hiroshi.today:Mac OSX El Capitan(10.11)で確定申告に挑戦

IC カードリーダーのドライバーのインストール

NTT コミュニケーションズの IC カードリーダライタ SCR3310-NTTCom のドライバーは OS X El Capitan 10.11 用のドライバーがないので、10.10 用のドライバーをインストールします。
→NTTコミュニケーションズ:SCR3310-NTTComの主な仕様/ダウンロード

20160218_9.png

下記のサイトを参考にしました。
→大人になったら肺呼吸:Mac OS X El Capitanで確定申告(e-tax)を行う方法(2015年12月版)

インストーラー付属のドキュメント通り普通にドライバーをインストールしようとしてもインストールできません。これは System Integrity Protecton (SIP) といって El Capitan からセキュリティがアップして、OS の大事な部分にアクセスできないようになったためです。なので SIP を無効化してやる必要があります。
→Qiita:Mac OS X El CapiptanでSIPを無効化する

リカバリモードで起動して SIP を無効化する

「Command」+「R」 を押しながら Mac を起動します。

20160218_10.png

上記のような画面で起動します。上部のメニューの「ユーティリティ」→「ターミナル」を選択し起動し以下を入力します。

csrutil disable

20160218_11.png

上のキャプチャのように成功したら、再び再起動します。

SCR3310-NTTCom のドライバーをインストール

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ドライバーをドラッグアンドドロップでインストールします。

IC カードリーダーがうまく動かないことがあるので、ここで再起動します。

20160218_13.png

これで「JPKI利用者ソフト.app」の「動作確認」を行うと、すべての項目にて「OK」が出るはずです。でない場合は IC カードリーダーの USB ケーブルを挿し抜きしてみるのも有用です。

SIP を再び有効化する

SCR3310-NTTCom のドライバーのインストールが終わったら、SIP を再び有効化します。停止の時と同じようにリカバリーモードでMacを起動し、ターミナルに以下のように入力します。

csrutil enable

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「ルート証明書」のインストール

e-Tax に必要な通行手形のようなものをインストールします。去年と同じもののようなので、昨年インストールした場合はインストールしなくても大丈夫でしょう。
→確定申告特集:e-Tax をご利用になる場合の事前準備

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ダウンロードした「KeyImport.dmg」をクリックして、ディスクイメージをマウントします。

「アプリケーション/ユーティリティ」内の「キーチェーンアクセス.app」を起動します。

サイドバーの「システム」を選択し、メニューバーから「ファイル」→「読み込み」を選択し、「APCA2root.der」を選択。

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パスワードの入力を求める画面が現れますが、この時のパスワードは Mac の管理者のパスワードです。

「OSCAroot.der」「OSCA2root.der」「APCAroot.der」「APCA2sub.der 」についても同じことをくり返しインストールします。

20160218_17.png

インストール後このような画面になります。2つの「OfficialStatusCA」に×がついているます。このままでは「JPKI 利用者ソフト.app」の「有用性の確認」にて「確認失敗(300704)」というエラーが起きます。

20160218_18.png

これを回避するためには「OfficialStatusCA」をダブルクリックし「信頼」にて「常に信頼」を選びます。画面を閉じる時に、Mac の管理者のパスワードを訊かれます。
→■■ Ainame60 たまたま日記 ■■:マック OS X 10.11 El Capitan で e-Tax

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「OfficialStatusCA」が+マークに変われば OK です。

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「JPKI 利用者ソフト.app」にて有用性の確認

再び「JPKI 利用者ソフト.app」を起ち上げます。

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「自分の証明証」をクリックすると以下のような画面が表示されます。

20160218_21.png

ここの右下の「有用性の確認」をクリックして以下のように表示されれば e-Tax の準備は成功したはずです。

20160218_22.png

Java のエラーや作業途中にパスワードを要求されることがあるので、下記のリンクを参考にしてください。
e-Taxで確定申告してつまずいたところ 〜Mac OS X 10.9 Mavericks

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コメント (2)

  • 中里

    丁寧な解説、どうもありがとうございました。
    おかげさまで、本日、無事申告できました。

    さて、一部記述と異なったところがあったので報告します。
    まず、『「利用者クライアントソフト Ver 3」のインストール』。
    インストール後、自分の証明書を発行させたらすんなりと表示されました。
    ※カードリーダーは「SCR3310-NTTCom」です。

    動作確認も行なえ、SIP を無効化する必要がありませんでした。

    ただし、新たな問題が生じました。
    JAVAのセキュリティがアプリケーションをブロックしてしまうのです。
    これはシステム環境設定>JAVAコントロールパネル内の「セキュリティ」で解決しました。例外サイト・リストに「https://www.keisan.nta.go.jp」を入れればいいだけです。
    設定後、再アクセスすると何度か接続するかどうか尋ねてきますので、「接続(?←失念してしまいました)」をクリックすれば接続できました。

    なお、住基カードを挿入すると、何度もアプリなどが「キーチェーン”JPKI-card#2″を使おうとしています。」というパスワードを要求するアラートが表示されます。ここには電子証明書のPWを入れればいいようです。
    http://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/e-taxweb/10.htm

    以上、何かのお役に立てば幸いです。

  • あさこん

    ◇中里さん◇
    コメントありがとうございます。
    SCR3310-NTTComのカードリーダーでもドライバーのインストールなして動いたのですね。
    El CapitanでUSB周りにいろいろ変更があったので、
    同じOSでも動く機種と動かない機種があるということでしょうか。

    JAVAの件と住基カードのパスワードの件は以前記事にしたので書かなかったのですが、
    わかりにくかったですね。該当記事にリンクを張ります。

    ご報告ありがとうございました。

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