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ベンチマークをとってみる〜Mac mini Early 2009をSSD+HDD化する その4

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Mac mini early 2009 の SSD 換装と HDD 増設が終わったので USB の HDD から起動した状態でベンチマークをとってみました。

その前に SSD および HDD をディスクユーティリティで Mac OS 拡張(ジャーナリング)にフォーマットします。 Snow Leopard と Mountain Lion 用にパーティションを 2 つにわけました。

SSD をフォーマット

HDD も同じように初期化。こちらは 1 パーティション。

HDD をフォーマット

Mac では Xbench というソフトが定番のようなのでそれでベンチマークをとってみました。

SSD のベンチマーク

SSD のベンチマーク

HDD のベンチマーク

HDD のベンチマーク

純正 HDD のベンチマーク

純正 HDD のベンチマーク

HDD に比べたら SSD は速いけれど、 SATA 2 で繋がってるにしては遅いような。

システムプロファイラを開いてみて愕然。

「確立リンク速度」( Lion 以降では「ネゴシエートされたリンク速度」と表示されます。)が「 1.5 ギガビット」と表示されています。なんということでしょう。 Mac mini early 2009 は SATA 2 に対応しているので 3 ギガビットになるはずです。なんで? と思いつつ HDD の方を見てみるとこちらはきちんと確立リンク速度が 3 ギガビットと表示されています。

HDD の確立リンク速度は 3 ギガビット

増設した位置が悪いのかと思ってもう一度分解して SSD と HDD を逆に接続してみます。つまり光学ドライブの位置に SSD を入れてみました。

光学ベイに SSD を搭載

結果は変わりません。確立リンク速度は 1.5 ギガビットのまま。

光学ベイに接続しても SSD の確立リンク速度は 1.5 ギガビット

なぜ? と思って OS をインストールする前だけれど、いろいろ調べまくってみたら英語の掲示板らしきところにそれらしき答えが書いてありました。
→ MacRumors Forums : Upgraded to a SSD on my Mac Mini mid 2010, but SATA 1 speed only …

The problem with SATA 3 SSDs running at SATA 1 speeds on SATA 2 connectors only occurs with SandForce-based SSDs in conjunction with the NVidia SATA 2 chipset used in some Macs (see screenshot in first post).

Thus, if your Mac has the NVidia chipset, get an SSD that doesn ’ t have a SandForce controller, e.g. a Samsung 830.

要約すると「 Mac の NVidia SATA 2 のチップセットと SSD の SandForce のコントローラーの相性問題で 1.5 ギガビットのリンク速度しかでない」ということです。わたしが購入した Intel SSD 330 series は SandForce 製のコントローラーだったのです。しかも調べているとこの SandForce 製のコントローラーは評判が悪い……。だから値段が安くなっていたのね。 NVidia のチップセットを使っている Mac でも SandForce 製でない SSD を使えば 3G で接続できるみたいです。例えば Crucial SATA3.0 対応 M4 SSD シリーズとか Intel SSD 320 Series 2.5inch MLC とか。 Intel は 330 series から SandForce 製のコントローラーを採用したよう……。

ああ、完全にリサーチ不足だ。 SSD を買い直そうかと悩んだりしたけれど、とりあえず Intel SSD 330 series に OS をインストールしてみることにしました。最近カーネルパニックが起こったのでディスクユーティリティで復元ではなく、インストールディスクからインストールして「移行アシスタント」を使ってデータを以降することにしました。

Mac OS X 10.6 を DVD からインストール

インストールとデータ移行が終わって起動してみたら意外と速いじゃない。っていうか十分じゃない?  3 ギガビットでの接続を知らないからかもしれないけれど、 HDD からの起動と比べたら十分な速さじゃないですか。不具合がでなければこのまま使っててもよさそう。

ということで Trim を有効にする TRIM Enabler っていうハックソフトを入れて作業終了。

TRIM Enabler で Trim を ON にする

Trim とは簡単にいうとブロック単位で消去するから、書き込みにかかる時間が減るため体感速度が早くなるんだとか。 Trim については詳しくは下記を参照。
→ DOS/V POWER REPORT : SSD の性能低下と Trim の効き具合を大検証!

TRIM Enabler は Mac OS X 10.6.7 から実装されている Trim コマンドを純正 SSD ドライブ以外のサードパーティ製 SSD でも有効にできるようにするハックソフトです。 OS の深い部分を変更するので不具合が出る場合がありますので、自己責任で導入してください。

まとめると Mac mini early 2009 では Intel SSD 330 Series に接続は SATA 1 の 1.5 Gbps にしかならない。 HDD に比べれば十分速いけれど、気になる人は避けたほうがよい。 Crucial SATA3.0 対応 M4 SSD シリーズあたりが Mac では定番のよう。

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コメント (2)

  • Nuts

    はじめまして
    大変興味深い記事をありがとうございます。
    SATA2 の速度を発揮できず残念ですね。

    私はメインで MacminiEarly2009 、サブとして MacbookAir2011 を使っていますが、
    最近 Macmini の速度が遅く、 SSD に交換を考えています。

    OS10.8.2 で FusionDrive が可能ということですが、
    Early2009 では出来ないのか気になっています。

    管理人様は Early2009 での FusionDrive について可能かどうか
    ご存知でしたら教えていただけますでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

  • あさこん

    ◇ Nuts さん◇
    こんにちは。コメントありがとうございます。

    Mac mini early 2009 にて Fusion Drive が可能かとのご質問ですが、
    実はまだ Mountain Lion もインストールしておりませんで、
    Snow Leopard の SATA 1 のスピードで満足してしまっております。
    なので Fusion Drive については検討すらしていない状態なので
    お役に立てずすみません。

    MacBook Air をお使いでしたら、 HDD の操作感はもっさりして感じますよね。
    Mac mini early 2009 で Fusion Drive できたらいいですね。
    できなくても PLEXTOR あたりの SSD に交換すると、
    イライラが現状するかもしれませんね。

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