ぼやき

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マレー鉄道( KTM )のシンガポール国内の路線が 7 月 1 日より廃線になったようです。(記事を書こうと思ってから 1 週間も経ってしまった。)マレーシアのタマンヌガラへ行くときに、シンガポールからマレー鉄道( KTM )に乗ったんだけれど、 2008 年のことだからもう 3 年も前なんですね。シンガポール国内を嫌がらせかっていうくらい、めっちゃゆっくり走っていったのを思い出しました。

廃止となったタンジョン・パガー駅

マレー鉄道 (KTM) の歴史とタンジョン・パガー駅廃止まで

シンガポールとマレーシアはイギリスから独立したときはもともと一つの国で、中華系が多いシンガポールはマレー系とは合わず、その後独立国家となったのです。しかし、独立時シンガポール領内にあったマレー鉄道の敷地と駅舎はマレーシアの所有とするという条件だったため、長年返還を求めるシンガポールと所有を主張するマレーシアとで問題になっていたのです。シンガポールが強く出られなかったのは水道水を初めとするインフラをマレーシアに依存していたためです。

マレー鉄道の線路と駅舎はマレーシア領ということで、以前はシンガポール駅(タンジョン・パガー駅)でシンガポールの出国審査とマレーシアの入国審査を行っていました。しかし、 1998 年にこれを不服としてシンガポールは出国審査を国境に近いウッドランズ・トレイン・チェックポイントに移したのです。しかしマレーシアはこれを受け入れなかったため、タンジョン・パガー駅でマレーシアの入国審査、ウッドランズ・トレイン・チェックポイントでシンガポールの出国審査というあべこべな手続きになっていました。なので、マレーシアの入国検査時にはパスポートに入国スタンプを押せないため、マレーシア出国時に問題になったりもしました。(事実、出国時にマレー鉄道のチケットを見せろと同行者はいわれていたし。)

2010 年の合同閣僚級委員会にて、マレーシア - シンガポールの両国でシンガポール側の終着駅をウッドランズ駅(現ウッドランズ・トレイン・チェックポイント ) とし、シンガポール国内の 6 つの土地と引換に KTM の線路と駅舎をシンガポールへ返還。 2011 年 7 月 1 日からシンガポールからの出国審査もマレーシアへの入国審査もウッドランズ駅で行うことになったのです。(逆ルートのマレーシア出国は今までどおり列車の中、シンガポール入国はウッドランズ駅で行うようです。)それに伴い、シンガポール国内のウッドランズ駅からタンジョン・パガー駅(シンガポール駅)までは廃線となったのです。

マレー鉄道のタンジョン・パガー駅(シンガポール駅)といえば、水曜どうでしょうの「ジャングル・リベンジ」で大泉さんが美味しそうな麺料理(ラクサ)を買った駅。 2008 年に訪れたときに、その麺料理を探したのだけれど、見つけられなくて悔しい思いをしたのを思い出しました。(到着ホームの店に売っていたみたいです。)もう「ジャングル・リベンジ」と同じルートで旅をできないんだな、と思うと 2008 年に無理していっておいてよかったです。

KTM ウッドランズ駅の地図とアクセス

マレー鉄道の新しい始発駅となったウッドランズ駅は、 MRT のウッドランズ駅とは離れており、 MRT のウッドランズ駅からバスかタクシーでアクセスすることになるようです。というかウッドランズ駅はコーズウェイのシンガポールの出入国の建物の東隣。(コーズウェイからアクセスできるのかは不明。)ちなみに両替所と書店は移転するけれど、飲食店は移転しないようです。

マレーシアとシンガポールを結ぶコーズウェイの未来

2018 年にはマレーシア南端の都市であるジョホール・バルとシンガポールを結ぶ RTS (rapid transit system) を開業させ、 RTS の始発・終点はマレーシア側が JB Sentral (ジョホールバルセントラル駅)、シンガポール側は Republic Polytechnic 付近とするようです。同時にマレー鉄道の終着駅は、マレーシア国内のジョホールバルセントラル駅となるようです。 2018 年には、シンガポールからタイまでマレー半島を列車で 3 カ国旅するなんてことができなくなるんですね。

やはり橋ではなく埋立ててマレーシアとシンガポールを結んでいるコーズウェイはやはり潮の流れを遮ってしまっており、環境によくないみたいで、埋立てたコーズウェイを撤去して新しく橋を掛ける計画があるとジョホールに実家があるマレーシア人の知人に聞いたけれど、それにあわせて KTM も廃線になるのでしょう。

まあ現地に暮らしている人からみれば、渋滞ばかりのコーズウェイでなく、鉄道でジョホールバルとシンガポール国内が行ったり来たりできたら、とても便利ですよね。 RTS がシンガポールの MRT と繋がればすごく便利なのは明白だし。線路はあれど、シンガポール国内の交通機関との連携が悪かったマレー鉄道とは雲泥の差ですよ。利便性の影で、歴史は幕を閉じるのですね。

なおタンジョン・パガー駅は歴史遺産として保存され、シンガポール政府によって再開発されるようです。

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